モノローグ天井桟敷

ショートでは悲劇ロングでは喜劇    本当はみんなコメディ

空気をかぎわける

糸子お母ちゃんのパワー炸裂。
空気を読めなくても異変をかぎわける能力は健在。
いや、他人の家で発揮できるところがスーパーすぎる。

疾風のようにやってくる。(疾風のようには去らないが)
理屈より身体感覚。蕎麦にこだわり手の感触を大切にする。
先祖はきっと忍者だ。(笑)
でも若狭かれい持参で、気配りには抜かりがない。

空気を読まないで空気をかえてしまう。これは凄いこと。
 和田家の団欒に煽られるかのように草若の行動が変わっていく。
一人じゃない。自分は落語も弟子も大好きなんだと・・・

もう一人孤立している小草若はどうか。
「寝床」への圧力。正々堂々?と値上げした熊さんと比べると
いかにも小物感が漂う。「小」草若のまんま。
それを見抜いた四草もお株を取られたようでくやしそう。(笑)

不思議なのは草々。
なぜ、ラジオ局までいって小草若に本心を尋ねたのか。
深夜のはずなのに。
人の心の動きに鈍感な草々も、落語と師匠のことになると特別。
その台詞の中には重要なキーワードが含まれていた。
それがこれから何度も繰り返されることになる。恐るべき脚本。


おかみさんの好きだったタンポポの花言葉は

「真心の愛」 「別離」 「解きがたい謎」・・・


それでは、また。