モノローグ天井桟敷

ショートでは悲劇ロングでは喜劇    本当はみんなコメディ

主役は誰?

今週のツイートから。

ちりとてちんフリーク№2
酢豆腐ちりとてちんも乙な味」
来るで来るで。明日あれが。
手拭いの用意を。扇子はまだいりませんけど。

ちりとてちんフリーク№3
手拭いでは間に合わん。バスタオルは何処。
目が滲みる。いや、心に滲みるなぁ。
見送るそれぞれの思いをキヨミは
ほんの少ししか分かっていない。
だから切ない、だから面白い。
来週も泣き笑いが続く。怒涛の大阪編。

内容は同じだが、「酢豆腐」は江戸落語で、
その元ネタは上方落語「ちりとてちん」。
朝ドラ「ちりとてちん」を元ネタにしているのが、
同じように大漁旗の出てきたあのドラマ。
などというウンチクはどうでもいい。(笑)

手拭いと扇子は落語家の持ち物。

大阪に出てきたキヨミが、心機一転して
明るく元気に落語家を目指す・・・
という展開にならないのが、
このドラマの奥深さ。

こんなネガティブヒロインより、
糸子お母ちゃんを主役にした方が
朝ドラらしいと思う人もいるだろう。
それは、半分当たっているが少し違う。

本当の主役は「お母ちゃん」そのもの。
一方で別の主役がちゃんと控えている。
つまり、このドラマは多様で重層的な
群像劇になっているのだ。

今週のMVPは、小梅さん。(母親の一人)
本質を突く鋭い言葉と凛とした佇まいにより
今週ラストの感動が倍増。

脚本、演出もいいが、
江波杏子の存在がこのドラマに
深みとやわらかさをもたらしている。

それでは、また。